空間デザイン学科が家具制作のワークショップを実施しました。
空間デザイン学科の2年生が、建築に関わる研究プロジェクトやワークショップを主催されている川勝真一先生を講師に迎え、家具制作のワークショップを行いました。
5月、6月、7月、10月の各月1回ずつ実施された長期スパンの大型ワークショップで、6グループ各3名で知恵と力を合わせて家具を制作。
今回のブログでは、その4か月にもわたるものづくりの軌跡をご紹介します。
5月21日に実施された第1回目では、家具制作のオリエンテーション後、「スマートフォンを置く台」の制作に挑戦しました。厚紙と木製の棒のみ、という限られた素材と約1時間という時間の中で制作。いかにして、素材や時間という制約をクリアしつくりあげるかがポイントです。
完成した作品がコチラ。小さなモノではありますが、デザインはもちろん、安定性や強度などについて学ぶ機会となり、建築やインテリアデザインを学ぶ学生にとって、とても有意義な時間となりました。
続いて6月4日実施の第2回目では、家具の制作に向けて各グループから2・3点ずつ家具のミニチュアを披露。プレゼンテーション形式でアイデアを発表し、各グループに対して、川勝先生からアドバイスをいただきました。
なぜ、そのデザインにしたのか?
どのような用途で使用する家具なのか?
そして、実際に制作が可能なのか?
などなど、ひとつのものづくりに対して、考え抜くこと、こだわり抜くことの大切さをプレゼンテーションという披露・批評の場を通じて学びました。
そして、川勝先生のアドバイスをもとに案の選定とブラッシュアップ。グループで意見を交換しながら、ひとつの案に絞り、さらに良いものをつくりあげることはカンタンなことではありません。でも、ここがものづくりの最重要ポイント。
チームワークでそれぞれの意見を尊重しながら、
ときにぶつかり合い、
苦楽をともにし、
頭をひねらし、
手を動かすことが、
ステキなものづくりにつながるのです。
7月9日第3回目のワークショップでは、各グループでこれぞ!という1案を持ちより、前回よりもさらに精度の高いミニチュア模型を使って、アイデアを披露。2回目のプレゼンテーションというだけあって、学生たちも自信を持って臨みましたが、やはり、まだまだブラッシュアップできるポイントが。
川勝先生の適格かつ、丁寧なアドバイスにより、さらによいモノに洗練されていきます。
それから、またまたグループでミーティング。
ミーティング→プレゼンテーション→ミーティング→プレゼンテーション→ミーティング。
この繰り返しが、ものづくりの世界を志す学生たちの創造力を刺激し、完成への道しるべとなるのです。
次回でワークショップは最終回を迎え、自分たちが制作した家具を披露する最終プレゼンテーションが待っています。これまでのワークショップで学んだこと、感じたこと、成長したことを糧にものづくりは進みます。
前期の授業がひと段落して、夏休みに。
空間デザイン学科が使用している実習教室をのぞいてみると、学生たちが4回目最終のワークショップに向けて作業を進めていました。
自分たちが思い描いていた家具のアイデアが、どんどん具体的になってことに学生たちも感動したようで、興奮気味に制作途中の家具を見せてくれました。
ものづくりに対して、真剣に向き合う姿は本当にうつくしいものです。
がんばれ!
いよいよ10月1日のワークショップ最終日。
各グループがこの4カ月の成果を制作した家具に込め、集結しました。
こちらが、学生たちが制作した家具。それぞれのグループでまったく形状やコンセプト、用途が違い、どれもオリジナリティあふれるモノばかりです。
そして、最終プレゼンテーションへ。
今回は川勝先生に加え、特別ゲストとして家具デザイナーとして活躍されている永田幹さんをお迎えしました。
自分たちがうみ出した家具について、コンセプトや用途、制作への情熱や苦労話などを交えながらプレゼンテーション。それぞれのグループがそれぞれの手法で作品について語ってくれました。
お越しいただいた特別ゲストの永田さんから、各作品に対して家具デザイナーならではのアドバイスをいただき、家具やインテリア関係の職種を志望する学生にとって貴重な機会となりました。
川勝先生からも各グループに対して、この4か月を踏まえたうえで、今後のものづくりに活きるたくさんのアドバイスをいただき、学生たちにとって刺激的な一日になったのではないでしょうか。
自分たちがつくったものを披露し、伝えることは本当に勇気がいることです。さらに、それを批評してもらうことはもっと勇気のいることです。ですが、これはものづくりの世界を目指すためにすごく大切なことで、大きく成長するチャンスになるのです。
このような成長の場を与えてくださった川勝先生、本当にありがとうございました。
空間デザイン学科では今後もこのような、ものづくりに関わるさまざまなワークショップを予定しています。その様子を随時ブログにアップいたしますので、ご期待ください。
長文、失礼いたしました。