迷うことも大切な行動です。
西濱:さて、いろいろ話している間に時間が経ちましたね。最後にみなさんの夢を聞かせてくれますか。近い将来でも、遠い未来の話でもかまいません。
木之瀬:僕は【現場監督】になりたいと思っています。そしていろんな現場を経験して、いずれは、修成に戻って先生になりたいです。そのために必要な資格もたくさん取得しなければなりませんが。
西濱:実際に修成の卒業生が何人か教壇に立たれているんですよね。それはすばらしいことです。自分が学んだ学校が好きで、愛着があって、社会に出ていろんな経験をして、またそれを後輩に教えに母校に帰ってくる。理想的な話ですよね。
芝山さんは、いかがですか?
芝山:正直に言ってまだ考え中です。設計か施工か…。
西濱:いいんですよ。迷いながら考えて動くっていうのも大切です。焦る必要はない。
芝山:はい。【いろんな選択肢】を頭に描きながら、自分は何がしたいのか、何に向いているのかを考えていきたいです。
石田:僕は、土木の施工管理技士になりたいです。ダムとかトンネルとか橋とか、”デカイもの“をつくる現場監督をやってみたい。
西濱:”デカイもの“をつくるとなれば、五年、十年のスパンで仕事することもあります。身体的に丈夫でなければね。
小林:私は、【デザイン系の仕事】をしたいと思っているのですが、まだ全然具体的ではありません。春休みにもう一度ちがうタイプの会社へインターンシップに行ってみようと思います。
西濱:うん。うん。自分が納得するまで、動いて、悩んで、考える。それが大切です。そして、選んだ道が、あれっ?ちょっとちがうかな?って思ったら、またちがう道に行けばいいんです。
山本:私も設計にいくか等、具体的には決めていないのですが、今勉強していることをしっかり学んで、好きなことを仕事にしていきたいと考えています。そして、その仕事を毎日楽しみながらやっていければと。
西濱:楽しいってことは、好きなことをやっているということですよね。これがものづくりのはじめの一歩です。自分の適性とか好きなことが見つかれば、あとは簡単。だって好きなことをやってるんだから、放っておいても勉強するし一生懸命になる。学生にとって一番大事なのは、このことです。
そして、それが見つかれば、もう一つ大切なことを身につけてほしいと思います。それはコミュニケーション能力です。私たちの仕事は、「無」からものをつくり出すことですから、自分の考えやイメージを相手に伝えなければならないし、相手のニーズも聞き取らなければならない。つまり、コミュニケーション能力がなければ仕事にならないんですよね。このこともしっかり胸に刻んでいてください。
好きなことを見つけて、夢中になって、自分のことを話して、相手の話を聞く。そうすればきっと充実した未来があると思いますよ。
今日はありがとうございました。
学生一同:ありがとうございました!