地下免震ピット
実物の免震装置が見学できる地下室。
「生きた教材」を実際に目にすることにより、構造をスムーズに理解できる。
免震構造は、免震層(地下免震ピット)に免震装置を設置して地盤と建物を切り離し、地震による建物の揺れを減少させる。地震時には建物の損傷を防ぐだけでなく、ゆっくりと揺れることで家具なども倒れにくく、設備機能も維持されるというメリットがある。これらの免震装置は地下室で実際に見学できるため、「生きた教材」としての理解だけでなく「安全・安心」という建設の基本を、身をもって感じられるだろう。
鋼棒ダンパー10基、積層ゴム18基、鉛ダンパー14基が使われている修成の免震構造校舎。1996年11月に着工、約1年かけて地上6階建て、延べ床面積3990㎡の校舎が完成した。
免震構造の概要
免震装置は一般的に、建物を支えて地震時にゆっくりと移動させる「アイソレーター」と、その揺れを抑える「ダンパー」の組合せで成り立っている。修成ではゴムと鋼板が相互に重なった積層ゴムのアイソレーターを採用し、その揺れを抑制する鋼棒ダンパー、鉛ダンパーという3つの力で校舎を地震の揺れから守っている。
免震装置は一般的に積層ゴムとダンパー(減衰装置)の機能を備えたものの組合せで成り立っています。