建築、土木、造園それぞれの分野の第一線で活躍している5人の卒業生たち。プロとして働くからこそわかってきた仕事のやりがいや、業界の変化、そして将来の目標などを語り合ってもらった。壁にぶつかりながらも前に進もうとする彼・彼女らの言葉や表情からは、ものづくりの世界で働く喜びや充実感があふれ出している。

建設業界に性別の壁はなし!現場を支える女性のパワー。

矢代:建設業界は、男性に比べて、女性の人数がまだまだ少ないよね。三好さんと山口さんは働いていて、男女の差を感じることはある?

三好:私の会社は女性が何人も活躍しています。その中には修成の先輩もいるよ。みんな、女性ならではの強みを仕事に生かしている印象があるな~。

井上:たとえば、どういう部分で生かしているの?

三好:私がつくっている鋼橋の図面は、誰が見てもわかるように描かないといけないの。一つの橋の図面が複数枚にわたる場合、1枚1枚の描き方に統一感がないとダメ。そういった点で、女性のきめ細かさは役立っていると思う。山口さんはどう? 現場では体力が求められそうだけど、やっていけてる?

山口:現場監督の仕事とは別に、解体作業にも参加しているんだけど、そのときには男女の力の差を感じる時もあるかな。ただ、どんなに重い機材でも周りに頼らず、意地でも持つ!(笑)。そのおかげで筋肉がついちゃって、入社前に着ていたTシャツが着られなくなっちゃった。

井上:筋肉ついたんだ! うらやましいな~。それは、うれしいことなの?

山口:全然、うれしくない!

三好:そりゃそうだよね(笑)。建築の現場にはすぐに馴染めた?

山口:うん、みんな歓迎ムードだったよ。現場の職人さんは男性が多く、お父さんくらいの年齢だけど、可愛がってくれている。女性だから受け入れてもらいやすい面があるかもしれない。やっぱり指示の出し方とかもソフトだと思うし。あと、自分から職人さんに積極的に話しかけて、距離を近づけるようにしています。

中川:二人とも男性と肩を並べて、バリバリ働いているんだね。井上くん、矢代くん! 僕らも女性陣に負けないように頑張ろう!

植栽管理のモットーは美しさと早さ!お客様の要望に100%応えるのが目標!

個人邸やマンション、学校など、多彩な造園・植栽管理を手がける会社の工事部に所属。「きれいに、早く」をモットーに、現場での芝刈りや剪定に日夜汗を流す。


矢代 弘樹ささん

株式会社対馬造園店 勤務
2016年 ガーデンデザイン学科 卒業

学生時代に築いた、プロとして働くための土台。

山口:私は昔から建築の現場で働きたかったけど、修成のオープンキャンパスで先生から「建築の仕事をするならCADはマスターした方がいい」と言われて、建築CGデザイン学科で勉強していたの。

井上:実際、CADの操作技術は役立っている? あんまり、現場監督がパソコンと向き合っているイメージないけどな~。

山口:とっても役立っているよ! 発注する部材のサイズや形を決める際、頭で考えるのではなく、CADで図面に起こして収まりなどをチェックする方がスムーズなの。みんなは学生時代に学んで、役立っていることはなに?

三好:私も山口さんと同じで、学生時代に学んだCADソフトの操作技術は今の仕事に直接役立っているって実感しています。

矢代:僕は水やりの量や季節ごとの適切な剪定方法など、木に応じた管理方法を学べたのがよかったと思う。そうした知識は現場でそのまま生かせているよ。

中川:仕事で設備設計の法令集を引くことが多いから、修成で学んだ法令の基礎知識はとても重宝しているよ。

井上:勉強とは直接関係ないけど、当時の仲間との絆は僕にとって宝物。中川くん、三好さん、山口さんと一緒にオープンキャンパススタッフとして働いた日々も大切な思い出だよね。

三好:学科の違う学生たちと仲良くなれるのはオープンキャンパススタッフの魅力だよね。

山口:修成は同期だけでなく、先輩と後輩のつながりも強いよね。当時の先輩の中には私と同じ女性の現場監督もいて、こまめに情報交換しているよ。

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