建設、大好き、大集合。

「建設」が大好きな人たちが集まっていることは、修成の大きな特長のひとつです。
今回は、そんな修成の先生や卒業生、学生たちに集まってもらいました。
彼・彼女たちの熱いトークから、建設業界やものづくりの魅力を感じてください。

修成の先生と卒業生、学生が、ものづくりの楽しさ、すばらしさを語り合いました。

見邨 佳朗 先生
修成建設専門学校 副校長

細川礼貴さん
敷島住宅株式会社 勤務
住環境リノベーション学科 2021年 卒業
(2024年4月より建築施工学科に名称変更)

本田奈緒さん
株式会社福本設計 勤務
専科 2級建築士科 2022年 卒業
空間デザイン学科 2021年 卒業

成川文陽さん
株式会社淺川組 勤務
土木工学科 2022年 卒業

小中友太さん
ガーデンデザイン学科(2年)

建設業界に進んだのは、
みんな「感動」がきっかけ。

見邨:こんにちは。今日は建設業界のおもしろさや魅力を語り合っていただくために、ものづくりが大好きなみなさんに集まってもらいました。まず卒業生の方は、今のお仕事の内容を教えていただけますか?
本田:私は建築設計事務所で「意匠設計」の仕事をしています。まだ入社1年目ということもあり、任せてもらえる業務は限られていますが、今は学校の改修工事などに携わっています。
細川:新築の戸建て住宅を手がける建設会社で、「大工」をやっています。入社から2年間で8軒の住宅の建設工事に関わらせてもらいました。
成川:もう8軒も建てたなんてすごいですね!僕は土木工学科を卒業後、地元和歌山の建設会社に就職して、いわゆる「現場監督」をしています。今は施工管理者として、高速道路の建設工事に携わっています。
見邨:みなさん、社会人として立派にがんばっていてすばらしいです。小中さんも先輩たちに自己紹介をお願いします。

小中:ガーデンデザイン学科2年の小中です。高校時代からものづくりや植物が大好きで、卒業後は造園会社に入社することが決まっています。
見邨:建築と土木、造園。そして、設計と大工、施工管理技士。まさに、建設業界のあらゆる分野・職種の人が集まっていて、今日はおもしろい会になりそうです。では最初に、建設業界に進んだきっかけを教えてください。
細川:小さい頃にテレビ番組の『大改造!!劇的ビフォーアフター』を見たのがきっかけです。あの番組が大好きで、そこから大に興味を持ったんです。そして修成で勉強して、憧れの職業に就けました。
本田:実は私は高校3年生まで建築にまったく興味がなかったんです。それで、進路選びに迷っている時に先生が、建築を勉強する学生さんの展示会に連れて行ってくださって、「これはすごく楽しそうだな」と。
成川:僕は建設業をしている父の影響が大きいです。現場で大きな建物や構造物をつくっている姿は本当にカッコよくて、同じ道に進みました。小中さんは?

小中:僕は高校時代から造園を勉強しています。はじめは、それほど熱心に学んでいませんでしたが、庭園のデザインや植物が持つ癒し効果に少しずつ興味を持つようになって、気づけばのめり込んでいたんです。そしてもっと本格的に学ぼうと思い、修成に入学しました。先生は、どうして、建設業界に進んだのですか?
見邨:もともとは小学校の先生になろうと思っていたんですよ。でもある日、建設会社の設計部に勤めている親戚のおじさんと話す機会があって、海外に空港をつくったり、高層ビルを建てたり、その方が話してくれる壮大な世界にすごく感したんです。思えば、それが人生のターニングポイントでしたね。そこから長年、建築士として仕事を続ける中で、今ではとてもありがたいことに、教師の仕事もやらせてもらっています。
本田:先生も私たちと同じように、「好き!」とか「楽しそう!」とか「カッコいい!」という「感動」が、この道に進んだきっかけだったんですね。
見邨:そうですね。もちろん、私もみなさんと同じです。建設業界へのちょっとした憧れが、すべてのはじまりだったんです。

人々の宝物をつくる、
最高にやりがいのある仕事。

見邨:今、細川さんは社会人2年目、本田さんと成川さんは1年目で、実際に建設業界で働いてみて、どんなところにやりがいや魅力を感じますか?
本田:私はまだ自分の図面がカタチになったことはありませんし、課題もたくさんあって、先輩から教わってばかりの毎日ですが、やっぱり「好きなこと」なので本当に楽しいです。最近ではパースを担当させてもらったり、クロスやタイルを選ばせてもらえるようになったり、少しずつ仕事の幅も増えてきました。
細川:そうそう、思うようにいかないことがあっても、やっぱり、好きだからがんばれるんですよね。僕はというと、毎日全力で大工の仕事を楽しんでいます。その中でいつも思っているのは、僕らがつくっているものって、よく言われるように「一生で一番高い買い物」なんですよね。それを任せていただいているこに、すごくやりがいを感じます。
本田:そうですね。もちろんその分責任も大きいですが、竣工後、自分が手がけた建物に物語が刻まれていくなんて、ロマンのある仕事だなぁってつくづく思います。
成川:僕は、構造物が少しずつできあがっていく姿に、毎日、喜びを感じています。そして何より、自分が建設に関わった橋や道路が、人々の暮らしを豊かにすることを考えると、ますますやりがいを感じます。
見邨:そうそう。竣工に向けてできあがっていくのを見るのは、この業界で働く楽しみのひとつですよね。しっかり大きくなれよ~って、まるで我が子のようです(笑)。それと、成川さんが言う、「街に貢献する」は、土木ならではのすばらしいところだと思います。

自分が手がけた建物に物語が
刻まれていくなんて、
ロマンのある仕事だなぁって。

成川:今、施工管理に携わっているのが地元和歌山の高速道路ということもあって、さらにやりがいを感じています。仕事を通して、生まれ育った街に直接恩返しができることを、とても誇らしく思います。
細川:土木をやっている人たちの話を聞くと、スケールが大きくて社会貢献性もすごく高いので、「あぁ、土木もいいなぁ」って、いつも思うんですよ。中さんは、僕らの話を聞いてみて、建設業界のどんなところに魅力を感じましたか?
小中:まず、建築や土木、造園もそうですが、人に「感謝してもらえる仕事」だと思いました。住宅なら施主さんやそのご家族に感謝されて、橋や道路ならその街の人々に喜んでいただける。期待に応えるためには、想像以上に厳しいことがたくさんあると思いますが、やりがいもすごく大きいんだろうなって。
見邨:みなさん、すごくやりがいや魅力を感じていて、何よりその仕事をおもいっきり楽しんでいることがとてもうれしいです。
小中:僕もこれからの毎日に、すごくワクワクしてきました。
見邨:私は、私たちのような仕事をしている人のことを「人様の宝物をつくる係り」だと思っています。例えば、細川さんが言うように、戸建て住宅や庭をつくるなら、それは施主さんやそのご家族の一生の宝物です。小学校や中学校をつくるなら、生徒たちの日々を支え、卒業後は母校としてかけがえのない存在になります。そして、橋や道路などの構造物は、街そのものを支えるインフラになります。そういった視点から見ると、こんなに「すばらしい仕事」は他にないんじゃないかって、うれしくなりますねぇ。
本田:本当に最高の仕事ですよ(笑)。

修成はものづくりへの
「愛」が集まる場所。

見邨:では次は、ちょっと学生時代を振り返ってもらいましょうか。修成の魅力って、どんなところだと思いますか?
成川:もちろん、知識や技術をしっかりと学べるのもそうですが、建設業界での経験が豊富な先生から教われるところに魅力を感じています。先生が授業の合間にしてくださった体験談は、現場でよく思い出しますよ。
細川:確かになぁ。失敗談もたくさん話してくださって、そのようなミスをしないために、どうすればいいのかを教わることができました。教科書に載っていないことも学べるのも修成のうれしいところですね。
成川:実習がいっぱいあったのもうれしかったです。測量の実習に何回も取り組んだおかで、入社後すぐに任せてもらえました。
細川:確かに実習が多いのは修成ならではの良さですね。それと、たくさん資格を取得できるのもポイントです。例えば、「玉掛け」の資格を持っているのと、持っていないのとでは、現場では全然違ってきますからね。たくさん資格を取って良かったです。

先生も学生もとにかく、
「ものづくりが大好きなところ」です。

本田:私がずっと感じていたのは、先生も学生もとにかく、「ものづくりが大好きなところ」です。好きな建築物やインテリアについて語り合ったり、先生からおススメの建物を教えてもらって、それをみんなで見に行ったり、そういう時間もすごく楽しかったです。
見邨:本田さんは専科2級建築士科に進んだんですよね。そこでの1年間はどうでしたか?
本田:周りのクラスメイトたちがすごく意欲的で、わからないことがあれば教え合ったり、励まし合いながら勉強に励んでいました。二級建築士試験に合格できたのも、みんなの存在があったからだと思います。
細川:確かに、同じ目標を持った人と一緒に勉強するのって刺激になりますよね。僕が大工になれたのもみんなのおかげです。小中さんは、2年間修成で勉強してみて、どうですか?
小中:一番すごいと思うのが、2年間で就職できるレベルにまで成長できることです。修成でイチから勉強をはじめたクラスメイトたちも今ではしっかりと専門性を身につけて、春からは造園のプロになります。それと、キャンパスの外で取り組む実習が多いのもうれしいです。今は修成の近くにある「大野川緑陰道路」という歩行者用の道路に、憩いの空間をつくるプロジェクトに取り組んでい、みんなで設計やデザインを考えているところです。
本田:学外での実習って、実際に施主さんや企業の方と一緒に進めていくので緊張感もありますが、それがまた良い刺激になりますよね。それに自分たちがつくったものが実際に街に残るなんて、今思えば学生のうちには、なかなかできない貴重な経験でした。先生はどんなところが修成の魅力だと思いますか?
見邨:卒業後、3年後や5年後、20年後にも幸せに活躍できるようにと、私たちはいつも学生たちと全力で向き合っています。そんな情熱あふれる教員がいて、それに応えてくれる学生たちがいて、今日のように帰って来てくれて、修成を「好き」でいてくれる卒業生のみなさんがいること。それこそが、修成の魅力そのものなんだと今日改めて思いました。

全力で楽しみながら、次の夢や希望に向かって。

見邨:さてさて、座談会も大詰めになってきましたね。最後にこれからの夢や目標を教えていただけますか?では、これから社会人になる小中さんからお願いします。
小中:春からお世話になる造園会社の社長がおっしゃるには、庭園が完成した際に施主さんが感動して、号泣されることがあるそうなんです。造園の仕事にはそのぐらい、大きなチカラがあると。その話を聞いて、僕も人の心を震わせられるような庭園をつくろうと決意しました。これから造園のプロとしてやっていくことを考えると、もちろん緊張もしますが、同じぐらいワクワクしています。先輩たちに負けないように、僕もがんばります!
細川:すごくいいですね!それだけ熱意があれば絶対に大丈夫!とはいうものの、僕もままだ修業中の身です(笑)。今は弟子として大工をやっていますが、いち早く親方として仕事を任せてもらえるように全力でがんばります。そして、たくさんの施主さんの夢に応えられる大工へと近づいていきたいです。
見邨:施主さんの夢に応える…、本当にステキな言葉ですねぇ。すばらしい住宅をどんどん建ててくださいね!では、設計の立場から、本田さんは?

いろいろな街や地域、そこに暮らす人たちを支えていきたいです。

本田:まずは、一級建築士の資格を取得することです。これは近いうちに絶対にクリアしたいので、今、勉強に励んでいるところです。それと業務の面に関しては、与えられた仕事一つひとつを今日よりも明日、明日よりも明後日と、もっともっと正確に、スピーディーにこなせるようになって会社にしっかりと貢献していきたいです。
成川:僕は、質の高い構造物をどんどんつくって、地元和歌山はもちろん、いろいろな街や地域、そこに暮らす人たちを支えていきたいです。そしてその中で、建設工事の管理・運営を担う「現場代理人」にステップアップして、ゆくゆくは現場の最高責任者である「所長」へと駆け上りたいと思っています。
見邨:みなさん、すばらしいなぁ…もう、なにも心配ありません(笑)。ものづくりを全力で楽しんでいて、明確な目標も持っていて本当に感心しました。最後にからも、これからの抱負をひとつ。建築の道に進んでかれこれ35年。住宅やビル、お店、幼稚園や学校の校舎、郵便局、野球スタジアムなど、本当にさまざまな建物の設計に関わらせてもらいました。建築士として、「自分のやりたいこと」に専念できた幸せな人生だったと思います。一方で、そんな人生は、自分だけの力でつかんだわけでは決してないんですよ。妻や家族、たくさんの仲間たちの支えがあったからこそ、楽しくて充実した毎日を送れたわけです。だからこれからの人生は、自分を支えてくれた人たちが幸せになれることを、一生懸命に考えていきたいと思っています。
本田:深い…。建築士としての人生の先にあったのは、「感謝」だったんですね。
見邨:そうかもしれませんね(笑)。しかしながら、私もみなさんと同じで道半ばです。先ほども言ったように、私たちは「人様の宝物をつくる係り」です。そして、宝物をつくるということは、それにふさわしい人でなければいけないと私は思っています。資格やスキルがあればどんな人間性でもかまわない、なんてことは絶対にありません。なので、これからも知識や技術に見合う「人間性」を高めていきたいです。まだまだ、ひよっこ!たくさんの人に感謝しながら、これからも一緒にがんばっていきましょう!

座談会を終えて
思ったこと。
と、Profile。

座談会終了後、みなさんに、今回どんなことを思ったのか、感じたのかを聞いてみました。
職種や分野、世代を超えて、「建設」について語り合った時間は、「これからの夢や目標への最高の刺激」になったようです。

見邨佳朗先生

修成建設専門学校 副校長

頼もしい姿に感動しました。
またいつでも顔を見せてください。

とてもステキな座談会でした。みなさんには、修成という「帰れる場所」があります。立ち止まったり、困ったことがあれば、いつでも顔を見せに来てください。もちろん、楽しい報告も大歓迎です。いつだって、私たちは味方です!

Profile

一級建築士・ヘリテージマネージャー。修成を卒業後、ハウスメーカーや意匠設計事務所を経て、独立。「ミムラ建築計画工房」を開設。現在は副校長、修成教育研究所所長を兼任。自ら教壇に立つ。大阪教育大学大学院教育学研究科修了。

座談会を終えて
思ったこと。
と、Profile。

座談会終了後、みなさんに、今回どんなことを思ったのか、感じたのかを聞いてみました。
職種や分野、世代を超えて、「建設」について語り合った時間は、「これからの夢や目標への最高の刺激」になったようです。

細川礼貴さん

敷島住宅株式会社 勤務
住環境リノベーション学科※ 2021年 卒業

職種を超えて語り合って、
たくさんの発見がありました。

年齢の近い人たちと、ものづくりについて話すのはすごく良い刺激になりました。意匠設計だったり、土木や造園についての話を聞けたのも、とても楽しくて、新しい発見がありました。いつか、みんなで一緒に仕事をしましょう!

Profile

テレビ番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』を見たのをきっかけに、「大工」の道へ。修成卒業後、関西を中心に戸建て住宅を手がけている「敷島住宅株式会社」に入社。現在までの2年間で、新築戸建て8軒の建設に関わる。

成川 文陽 さん

株式会社淺川組 勤務
土木工学科 2022年 卒業

建設業界で働く魅力を
改めて実感することができました。

僕はまだ入社から日が浅く、関わってきた構造物も限られていますが、先生や先輩の話を聞いて、「建設業界で仕事をするって、本当にすばらしいことだなぁ」と改めて感じました。この想いを忘れずに、今後もしっかりとがんばります!

Profile

土木の道に進んだのは、建設関係の仕事をしている父の影響から。修成卒業後は「仕事を通じて地元に貢献すること」を胸に、和歌山県の建設会社「株式会社淺川組」に入社。現在は施工管理者として、高速道路の建設に携わっている。

本田 奈緒 さん

株式会社福本設計 勤務
専科 2級建築士科 2022年 卒業
空間デザイン学科 2021年 卒業

修成でものづくりを学んで、
「大正解」だったと確信しました。

今日の座談会で「修成に進学して大正解だった」と確信しました。ものづくりが大好きな人たちと、ものづくりを真剣に学べるからこそ、こんなにもやりがいに満ちた将来をつかめたんだと思います。

Profile

空間デザイン学科を卒業後、専科2級建築士科に進んで二級建築士資格を取得。卒業後は創業60年を超える建築設計事務所「株式会社福本設計」で、意匠設計の仕事に従事。今は一級建築士資格試験の勉強にも奮闘中。

小中 友太 さん

ガーデンデザイン学科(2年)

熱く語り合えて楽しかったです。
僕も負けないようにがんばります!

今日はありがとうございました!本当に楽しかったです。先生や先輩たちの熱いお話を聞いて、「負けてられへん!」と思いました。もっともっと上をめざして、たくさんの人に感動を届けられるプロフェッショナルへと成長したいです。

Profile

高校の造園科で学ぶ中、植物が持つ癒し効果やものづくりのおもしろさに魅了され、さらに深く学ぼうとガーデンデザイン学科に入学。修成の卒業生が営む造園会社に内定し、いよいよ造園のプロとしての人生がスタート。