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グランプリ・準グランプリ結果発表

GRAND PRIX

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437名から選出された
グランプリ・準グランプリ受賞の学生たち
この度の受賞、誠におめでとうございます!

グランプリ・準グランプリ受賞者の
プレゼンテーションの様子を公開中。
ぜひご覧ください!

GRAND PRIX

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グランプリ
意匠設計コース

葬の場 ~八幡浜の生業と火葬場をつなぐ~

葬の場 ~八幡浜の生業と火葬場をつなぐ~ 葬の場 ~八幡浜の生業と火葬場をつなぐ~

宇都宮 壱彩
建築学科

私は今回の卒業設計で、葬の場をテーマにして取り組んできました。 このテーマを選んだ理由は、実際自分が親族を亡くして葬儀に行ったときに、葬儀場と火葬場が離れて建てられており、移動の際に想いが一度途切れてしまうと感じました。そこで、故人と遺族が向き合い弔う場所を計画することとしました。 今回は模型にも力を入れました。期限ぎりぎりまでかかりましたが、最後までやり抜くことができてよかったです。

指導教員からの講評
本作品は、地方が抱える若者流出の上、さらに新型コロナで追い打ちをかけられ加速化する「親族間や近隣とのつながりの喪失」に対し、「火葬」というテーマで取り組んだ極めて現代的な視点をもつ。 八幡浜という地域特性と独特な地形を入念に調査して生み出された造形は、人を弔う人生の大事な時間・空間を、「ここにしかない」景観と体験に変換することに実現し、「これからの人と人のつながり方」の可能性のひとつを暗示させる。
<鍵山 昌信>

GRAND PRIX

Semi GRAND PRIX
準グランプリ
意匠設計コース

⇒100%

⇒100% ⇒100%

坂本 七星
建築学科

私は「人対人」をテーマに、卒業設計に取り組みました。 私は、世間一般でいう普通の人でない分、普通の人が受けることのない言葉の苦味や痛みと共に生きてきたと思います。 この卒業設計を見て、様々な人がこの世の中にはいるんだと知って貰えたら嬉しいです。
一人一人違うからこそ人生は興味深い。常識よりも非常識を。一回きりの人生、自分にとって最高の人生になりますように。

指導教員からの講評
「多様性」というキーワードが社会の至るところに目にするようになりました。
「多様性を認める社会」はとても素晴らしいことですが、人の心の器は小さい人も少なくありません。 人の違いを押し付けることなく理解しあえる場所はどのようなものかを考えてくれました。 哲学的で芯をもつことがかなり難しかったと思います。 本人の強い思いがこの難しいテーマを完成まで導いてくれたかと思います。
<吉田 秀栄>

GRAND PRIX

Semi GRAND PRIX
準グランプリ
空間ディプロマコース

秩序の痕跡

秩序の痕跡 秩序の痕跡

秦井 穂
空間デザイン学科

日本には消滅可能性都市が存在します。 自分の暮らす街が消滅してしまうかもしれないというあまりに非現実的で、おぞましいことが 数年後には起こりうる世界で 私たちは生きています。 ですが、消滅都市を 一度受け入れ、あえて消滅を行うことで 再生の取っ掛かりになるのではないかと考え計画しました。 自分自身で課題を見つけ設計に落とし込むのは 難しく、苦戦する日々でしたが、 担当の先生のご指導もあり 自分なりの答えを表現することができたと思います。

指導教員からの講評
人口減少、少子化、過疎化など現代の日本が抱える問題に対して一旦は受け入れつつも再生する転換点にどのような建築の在り方が考えられるのかを彼女のユニークな視点で問う作品です。
空き家化し解体する建物の基礎という普段は潜んでいる部分を残し、再生する街の秩序と痕跡として活用します。
何十年後かに人口増加のタイミングでこうして「基礎」を手がかりに再生された街は画一化された駅前再開発とは違い地域の文化風習に寄り添ったある種の懐かしさを感じる街並みになると期待せずにはいられません。 そんな時代が訪れるのを楽しみに待ちたいと思います。
<眞野 サトル>

GRAND PRIX

Semi GRAND PRIX
準グランプリ
空間ディプロマコース

一反の橋 失われつつある伝統工芸「浪華本染め」と、東横堀川かいわいの再生

一反の橋 失われつつある伝統工芸「浪華本染め」と、東横堀川かいわいの再生 一反の橋 失われつつある伝統工芸「浪華本染め」と、東横堀川かいわいの再生

前田 咲夏
空間デザイン学科

大阪府の伝統工芸品である『浪花本染め』と、浪花本染めが生まれた土地である『東横堀川』をテーマにした作品です。 消えつつある伝統工芸品を街に必要な存在にすることで、土地や人の記憶に残り続ける物にしたいと考えました。 卒計設計は中間のプレゼンテーションやブラッシュアップなど大変なことも多かったですが、完成した時の達成感は今までの中で1番です。 とても良い経験が出来たと思います。

指導教員からの講評
興味を持ったことをまずは現地に行き人に会って徹底的にリサーチする。 測る、聞く、読む、調べる。設計の初期では当たり前のことだけれど、この「当たり前」がなかなかどうして難しい。 情報をインプットしつつ感覚を頼りに整理しなければ良いリサーチにはならない。 終わりの見えない行程にもどかしい思いをしたことだろうが、今年のディプロマ鍵谷ゼミで担当した両名ともにリサーチの質量では他の誰にも負けていない。 そしてこの「当たり前」をしっかりと行ったこと、行なえたこと。 これが彼女たちの最大の強みだと感じている。 良い卒業設計だと思います。
<鍵谷 啓太>