春の建築見学会
恒例となった春の建築見学会が行われました。
参加してくれたのは、
建築学科
建築CGデザイン学科
空間デザイン学科
住環境リノベーション学科
建築系の4学科の学生たちです。
この春入学した建築系4学科の1年生は、
本校のサテライトキャンパスの修成デザインセンター(中之島バンクス de sign de>)の紹介と利用方法の説明会、そして中之島近辺のまち歩きと建築スケッチという形での見学会です。
大阪の行政・文化の集積地である中之島とその周辺には、
歴史的建造物から現代建築まで、各時代の建築が数多く建てられています。
これらの建築を、実際に現地に足を運んで、スケッチをしながら見ることにより、
そのデザインを味わい、吸収して、今後の作品制作に活かしてほしいと思います。
説明会のあと、中之島地域をの4つのエリアに分けて散策。
~現代建築エリア~
~西区北側のレトロ建造物エリア~
~中之島のシンボル的建造物エリア~
~船場北側の歴史的建造物エリア~
気に入った建築物の全体像やディテール、まちの情景などをスケッチしました。
2年生は2班に分かれ、建築学科2年生は神戸の「人と防災未来センター」を、
建築CGデザイン学科、空間デザイン学科、住環境リノベーション学科の2年生は
「積水ハウス納得工房」をそれぞれ見学しました。
「人と防災未来センター」は、阪神淡路大震災記念の建物で、
当時の映像や資料を公開し、近い将来に起こりうる大地震や大津波に備え、
役立てるために設けられたものです。
建築物の大地震による倒壊や火災などショッキングな映像もあり、
自然災害の恐ろしさを改めて実感しました。
自然災害を無くすことはできないけれど、被害を減らすことはできます。
震災を経験された方から
「丈夫な建物を造ってください。せめて逃げる時間を持てる建物を造ってください。」
という切実な言葉に、建築は人の命を守る器であると改めて認識しました。
「積水ハウス納得工房」は、自分にふさわしい住まいを、
「知る」「わかる」「納得する」というプロセスで、
立体的にイメージを組み立てていくことで、
「理想の住まい」が発見できる体験型の施設です。
実際に試して、操作して、住まいづくりの大切さや楽しさを
さまざまな角度から実感することができました。
歴史的建造物から現代建築まで中之島のまち並みを見学し、
また、防災や住空間に関するさまざまな展示や体験を通じて、
多くの学びを得ることができました。
この成果を、今後の設計などの作品制作に活かしていきたいと思います。