男性社会というイメージが強い建設業界に飛び込み、
自分の夢を叶えるために入学した“修成ガールズ”。
男子にも負けない意志の強さと女子ならではの細やかさをもち合わせ、ものづくりに挑んでいる。
まだまだ男子が多い修成の中でも、底抜けの明るさと笑顔でパワフルな存在感を放つ彼女たち。
どんな思いで学生生活を送っているのか、その本音に迫った。
建設業界をめざしたきっかけは?
大平:みんな、どうして建設業界に来ようと思ったの? どんなイメージをもっていた?
松岡:修成に入る頃は、家をつくりたい、設計したい! と思っていたよ。素敵な家をつくって、人に喜んでもらいたいと考えて。実は中学校までずっと音楽をしていたけど、高校で違う分野に行ったの。進路を決めるとき、幼い頃から家を見るのが好きだったことを思い出したのと、父が建築系の仕事をしている影響で建築を学ぼうと決めたよ。将来自分の家を建てるのが夢。
大平:私も将来自分の家を建てたいと思ったから。建築士っていう仕事は難しそうだと思っていたな。
喜安:私は将来、ライフラインが整っていない発展途上国に行って自分で開発していきたいっていう大きな夢があるんです。それを叶えるには土木の知識がいるので、この業界をめざしました。建設の中でも特に土木は男性社会だけど、それ以上に自分のやりたいことに対する思いが強いので、負けずにがんばろうって。
大平:すごく大きな夢だね! なにかきっかけはあるの?
喜安:高校時代、1か月間イギリスに留学したことがあったのですが、イギリスですら日本ほどの浄水技術がなくて水が飲めなかったんです。イギリスでこの状態だと、発展途上国といわれる国はもっと大変なんだろうなと。それを自分でどうにかしたいと思ったんです。
尾崎:本当に強い動機があるんだね。私は中学時代に何か専門分野を勉強したいと思ったことが始まりかな。高校に入るときは深く考えず建築分野に進んだけど、意外と楽しくて今にいたります。
川端:私は実家がお寺だから、その庭をさわりたかったんです。植物は手入れをすればするほど応えてくれるから、それがうれしい。育てた植物やお花を見て、人が喜んでくれるのが一番の喜びですね。ずっと座っているような仕事よりは、外で土を掘ったり木を植えたり、体を動かす方が好きだし向いているとも思っています。
尾崎:じゃあ、みんな学科はどうやって決めたの?
松岡:資格がたくさん取れるから! あとは大学編入や専科、就職など、卒業後の選択肢が多いこともよかった。設計をしっかり学びたかったから、迷わず建築学科(以下、建築)にしたよ。いくつか専門学校の資料を見比べたけど、建築士になることをめざして高度かつ総合的に学べるところは限られているなと感じたから、修成の学びは貴重だと思う。高校の先生にすすめられたのはデザイン系の学校や学科が多くて、「設計そのものがしたい」ということを理解してもらうのに必死だったよ。
川端:私は学校の先生の紹介で、専門の資格がたくさん取れると聞いたからガーデンデザイン学科(以下、ガーデン)に決めたんです。造園の勉強ができる学校がなかなか見つからなくて。
喜安:土木系の勉強ができる学校も少ないよ。でも修成の建設エンジニア学科(以下、エンジニア)は施工や土木の現場で活躍する仕事に必要な、重機などの資格がたくさん取れるので選びました。
大平:これからはパソコンに強い方がいいかなと思って建築CGデザイン学科(以下、CG)。
尾崎:私は絵を描いたりするのが好きで空間デザイン学科(以下、空間)。空間は実習やデザインの勉強が多いんです。
神戸龍谷高等学校 出身
自分の家を建てるのが夢で建築学科を志望し、授業も講習もすべて履修していたという努力家。「車のオークションの鍵管理」という珍しいアルバイトをしている。世界中の建物を見に行くのが夢。