どんな仕事をしたいかは、
自分の“好き”を見つければいい。
好きなことじゃないと、続けられない。
- 迷うことも、あれっちがうかな? って思うことも当然いっぱいあるはず。
その数の多さが、自分の“幅”をひろげてくれるんですよね。
- いろんな経験を積むことの中に、
自分のやりたいことのヒントがかくれているような気がします。
私にピッタリの学科!毎日が楽しいです!
西濱:みなさんは、修成に入ってもう一年が経とうとしています。この一年を振り返っての感想をおしえてください。学校のこと勉強のこと生活のことなんだっていいですよ。
小川:僕は、地元の高校に通ってずっと実家暮らしだったので、勉強と生活の両立がちゃんとできるかなと、初めての一人暮らしが少し不安でしたが、とくに苦労することなく、充実した毎日を送れていると思います。ただ、一年が経とうとしていますが、どういう職業に就きたいとか、夢とかが、まだ定まっていません。もう少し自分探しをしたいと思っています。
西濱:それでいいんじゃないかな。自分は何が”好き“なのかを見つける時期でいいと思いますよ。建築って、設計する人も、歴史家も、工事をする人も、庭つくる人も、その他の職種の人もいっぱいいる。その中で、自分の”好き“を見つければいいんですよね。
倉方:好きなことじゃないと、続けられませんしね。
小川:はい。僕は二級建築士の資格を取得したいので、卒業後にあと一年専科に行くつもりです。勉強しながらいろんなことを体験して、本当の”好き“を見つけたいと思います。
西濱:そうですね。設計も土木もガーデンもいろんな経験ができればいいですね。少しでも興味があったら、自分からどんどんいろんな体験をしていく。それが大切ですし、学生の特権です。
小林さんは、一年経ってどうですか?
小林:環境の変化がいちばん大きいかなと思います。私は、地元の公立高校に通っていて、理系のコースに入っていました。そこでは、理系といっても、国語や音楽の授業を受けたり、授業以外でも部活したりといろんなことをして毎日過ごしていたと思います。そういう環境にいましたので、修成に入って、いざ土木を、それだけを専門的に勉強するとなった春先には、ちょっととまどいもありましたね。でも、学校にも慣れ、クラスの仲間とうちとけていくうちに、また高校の頃とはちがう、”幅“が広がったのかなと思います。
西濱:専門的なことを深く追求することでの”幅“ですよね。そして、同じ志をもつ仲間もいるという。
小林:そうですね。自分の世界が広がったと思います。
西濱:小林さんは、どういう仕事に就きたいか、もう決めていますか?
小林:一度は現場に出てみたいですね。インターンシップの時も女性だから設計がいいのでは等の話もあり、尼崎市役所でお世話になりました。そこで、発注者と言いますか、事務仕事をさせていただいたんですけど、私が発注する『向こう側』のことも知らなければ、いい仕事ができないなと感じたんです。
つまり、発注するにしても現場や職人さんの気持ちを間近で見たり、仕事の流れを自分の目で確認したりすることが重要ではないかと。そういう経験をすることで、自分は何をやりたいのかを決めていければと考えています。春にもインターンシップで設計と施工管理の二つに行きますので、また考えが深まるかなと、楽しみにしています。
倉方:しっかりしていますね。たしかに、机の上の仕事をやる時も、現場ではどういう人が働いていて、実際にはどのように工事が進められているかを知って、様々なことを決めることが大切だと思います。
西濱:西田さんは、一年経ってどのような感想をもっていますか?
西田:私はみんなよりも一つ年上なので、クラスにうまく馴染めるかなと最初の頃は少し不安だったんですけど、まったく関係なかったですね。何の心配もいりませんでした!(笑)
あと、私は建築、土木を勉強してきて、ガーデンデザイン学科に入りました。だから、もしこの造園が合わなければ、もう戻るところがない!建設の中で迷子になっちゃう!って思ってたんですけど、修成に入って、そんな不安も一切なくなりました!私にピッタリの学科だなと感じています! 毎日がすごく楽しいです!
倉方:それは本当によかったですね。幸せなことです。
西濱:西田さんは、どんな仕事に就きたいと考えていますか?
西田:まずは設計分野にと考えていたんですが、先生方から若い時に現場も体験しておくのも重要だよという意見を頂いて、現場監督もできて、設計もできるところにお世話になれたらなと考えています。
倉方:みなさんの話を聞いていると、全員がインターンシップに行かれてるんですね。机の上の勉強だけではなく、実際を知るということは、本当に大切なことです。
西濱:修成って、行きたいところにインターンシップにいけるんですか?
西田:はい! 設計も現場も事務も造園も何でもあります! 選び放題です!(笑)
倉方:すごいですね。そんなに用意されてるんですね。自分の『好き』がどこにあるかわからない時に、インターンシップで実際に社会と向き合うことで、仕事だけではなく、自分自身のことも鏡のように見えてくることがある。いろいろ選べるということは、とてもいい環境ですね。
PICK UP!
2018年
生きた建築ミュージアム
フェスティバル大阪 2018
- 通称「イケフェス大阪」。本編にご登場いただいた倉方氏が実行委員を務める日本最大級の建築公開イベント。毎年秋に開催され、大阪市内にある100件以上の魅力的な建築物を対象に、誰もが自由に内部を見学できる。開催5年目を迎えた今回は、全国からのべ43,000人もの建築ファンが参加した。